こんにチワ!ネストです。
あなたのiMacでアプリの起動が異常に遅かったり、動作がもたついたりすることってありませんか?
遅いMacにありがちなのが、アプリをクリックしてもアイコンがバウンドし続けて起動にめっちゃ時間がかかるやつ。あれイライラしますよね。
そんな動作の遅いiMacは外付けのSSDを接続することで高速化できるんです。しかも10000円ほどあればできちゃいます!
iMacを分解したりせずにできるだけ簡単に高速化したいなら、外付けSSDにOSをインストールして快適なMacライフを取り戻しましょう。
はじめに
今回検証したiMacのスペックをご紹介します。
スペック
モデル:iMac(27-inch, Late 2013)
プロセッサ:3.2GHzクアッドコアIntel Core i5
メモリ:32GB
ストレージ:3TB Fusion Drive
グラフィックス:NVIDIA GeForce GT 755M
ストレージがFusion DriveなのでSSDの領域も含まれています。
ですがSSD領域の容量が少ないため外付けSSDにOSをインストールすることにしました。
たとえば2013年モデルのiMacのFusionDriveのSSD領域は128GBです。この容量がすべて埋まってしまうとHDDが作動して遅くなってしまいます。
なので今回は容量500GBの外付けSSDにOSをインストールしていきます。
注意点
この方法は2012年以降のモデルのiMacで行うことを推奨します。
2012年よりも前のモデルでおすすめできない理由は、背面のUSBポートがUSB2なんです。
USB2ポートでの接続だと速度の向上がほどんど期待できません。
USB 3のデータ転送速度は最大 5 Gbpsなのに対して、USB 2 の最大データ転送速度は 480 Mbpsです。
最大データ転送速度がUSB3の10分の1以下なので、SSDの性能が十分に発揮できません。
なのでUSB3ポートの搭載されたiMacで行ってください。
なぜ外付けする方法を選んだのか
iMacを分解してSSDに換装するのにはかなりリスクがあるからです。
分解の方法はYouTube動画やブログなどで紹介されていますが、失敗して壊してしまっているのもたまに見かけます。
2011年モデルまではガラスパネルが取り外せるのでそこまで難易度は高くない気はしますが、2012年以降はガラスパネルと液晶が一体化されています。
自作PCやMac miniの分解をした経験がありますが、2012年以降のモデルの分解は正直なところ難しいし、リスクが有ると感じました。
iMacの動作を高速にしたかっただけなのに、全く動かなくなってしまったら本末転倒ですよね。
なので外付けのSSDを使った方法が安全かつ簡単なのでおすすめです。
高速化に必要なもの
準備するのは外付けのSSDとUSB3.0対応のケースだけです。
今後アプリをインストールしたりしても余裕があるように、SSDは240GB以上を選択しておくのをおすすめします。128GBだとヘビーな用途でなくても容量カツカツになってきます。
今回SSDはSamsung SSD 500GB 860EVO 、ケースは2.5インチ用のケースオウルテックのガチャポンパッにしました。
こちらがSSDはSamsung SSD 500GB 860EVO
シンプルでかっこいいですね。ケースに入れるから見えなくなるんですけど。
こちらはオウルテックのガチャポンパッ
こちらもシンプルなデザインです。ネジ不要なのにしっかりとSSDを装着できます。
パッケージには「なんと!5秒でHDD搭載可能!」と書いてありますがほんとに5秒ぐらいで取り付けできました。
パカっと開いて
ガチャっとSSD取り付け。あとは蓋を閉めるだけ。
補助電源用のUSBケーブルがつながっているので安心です。
耐久性が向上した5年保証のSSD
ネジ不要、USB3.0対応で1年保証のケース
高速化する方法
それでは、外付けSSDにOSをインストールしていく方法を解説していきます。
手順通りに進めていただければかんたんに終わりますよ!
① macOS High Sierraのインストール
App StoreでOS「macOS High Sierra」をダウンロードしておきます。
すでにHigh Sierraにアップデート済みの方はこの作業は不要です!
② 準備したSSDをiMac背面のUSB端子に接続
SSDを接続するとこのようなポップアップが表示されます。
初期化を選択してください。表示されない場合は次の②へ進んでください。
③ SSDをフォーマット(初期化)する
SSDのフォーマットをします。
ポップアップで初期化を選択した場合はディスクユーティリティが表示されていると思います。
表示されなかったり、消してしまった場合は次の手順でディスクユーティリティを開いてください。
画面右上にあるSpotlight検索(虫眼鏡アイコン)をクリックして「ディスクユーティリティ」と入力して起動します。
接続したSSDを選択して消去します。OSバージョンによって見た目は異なりますが、消去の項目はありますのでやることは同じです。
フォーマットはMac OS 拡張(ジャーナリング)、名前は好きな名前(今回はMachintosh SSDとしました)をつけてください。
※接続したSSDが表示されない場合の対処法
ディスクユーティリティを開いた状態で「表示→全てのデバイスを表示」をクリックしてください。
④ SSDにmacOS High Sierraをインストールする
まずはリカバリーモードで再起動します。
リカバリーモードで起動する方法
iMacを再起動して電源が入った直後、またはMacが起動した直後にキーボードの【command + R】を押して、Appleのロゴまたは回転する地球儀が表示されるまでそのまま押し続けます。ユーティリティ画面が表示されればOKです!
ユーティリティ画面はこんなかんじ
再インストールを選択します。OS XとなっていますがHighSierraの場合は「macOS」となっています。
OSをインストールする前にWifiにつないでおきましょう。画面右上にアイコンがあるのでそこから接続してください!
接続できたら「続ける」をクリック
インストールディスクの選択画面が表示されます。
③で初期化したSSDの名前を探して選択します。「Machintosh SSD」と名前をつけたので渡しの場合は真ん中ですね。外部接続のHDDやSSDは黄色いアイコンで表示されています。
選択後に「インストール」をクリックしてください。
インストールが始まります。あとは終わるのを待つだけ!
無事に起動できれば完了です!
おまけ
SSDにOSを無事にインストールが完了すると、本体内部のHDD、外付けSSDの両方にOSがインストールされていることになります。
そのまま放置でもかまいませんが、容量をまるごとデータ保存用に使えるようにする方法を書いておきます。
本体内部のHDDを初期化する
本体内部に大事なデータが入っていない場合、ディスクユーティリティを開いてHDDを選択して消去することで初期化できます。
手順は③と同じです。
これでデータ保存用としてHDDのすべての領域が使えるようになります。
※間違ってOSをインストールしたSSDのデータを消さないように気をつけてください。
内蔵のHDDに大事なデータが入っている場合、以前の環境をそのまま移行したい場合の対処法
内臓のHDDにバックアップを取れば外付けHDD不要で以前の環境を移行できますので参考にしてみてください。
移行アシスタントを使ったデータの移行方法を説明しています。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は予算1万円でできるiMacの高速化の方法をご紹介しました。
あなたのiMac、重いと思ったら是非試してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
Mojaveでもお陰様で上手く対処できました。Windowsで使用していたSSDを流用したため、フォーマト時に少し戸惑いました(APFS方式等)が。BootCampが一工夫しないとSSDにインストールできそうにありませんので、SSDの速さを頼りにParallels Desktopのアップグレード版を購入、無事かつ快適に動いております。SSD+Parallelsで確かにおっしゃる通り10,000円で完了です。ありがとうございました。