今回はエックスサーバーに構築されたWordPressサイトをSSL化する手順を説明していきます。
ブラウザでSSL化されていないサイトはこのように表示されてしまいます。(Chromeの場合)
目次
HTTPSとは
HTTPSの技術はアメリカの企業であるネットスケープコミュニケーションズによって開発されました。HTTPによる通信を安全に行うための規定です。
SSL化することのメリット
サイトのSSL化は様々なセキュリティリスクに対応しています。暗号化されていないWifiからの通信、なりすまし、cookieの盗聴などを防いでくれます。
HTTPSのシェア
2016年から2017年にかけての調査結果ではHTTPSのシェアは50%以上、2017年には66%のシェアがあると報告されています。半分以上のサイトがSSL化していることになるので、対応するのは必須と言ってもいい流れになってきそうですね。
SSL化の手順
エックスサーバーを利用している場合の手順を説明していきます。必要なのはサーバーパネルへログインすること、プラグインのインストールのみです。FTPソフトでコードをいじらなくてもできます。
サーバーパネルへログイン
エックスサーバーのホームページを開き、サーバーパネルにログインします。IDやパスワードを忘れてしまった場合、メールを確認してみてください。
SSL設定
ドメインカテゴリーのSSL設定をクリックします。
ドメイン選択画面が表示されます。SSL化したいサイトの「選択する」を押します。
「独自SSL設定の追加」を選択します。サイトのURLを確認して間違いが無ければ「独自SSL設定を追加する(確定)」に進んでください。サーバーに設定が反映されるまで時間がかかることがあるので、完了するまで待ちます。
設定が完了すると、「SSL設定の一覧」にSSL用アドレスが表示されます。
WordPressサイトのバックアップをとる
失敗してももとに戻せるよう事前にバックアップをとっておきます。プラグインBackWPUpを使用します。「プラグイン→新規追加」からインストールします。
ダッシュボードを選択します。
ダッシュボード画面で1クリックバックアップをクリック
sqlファイルがダウンロードされます。このファイルを保管しておいてください。
以上でバックアップ作業は完了しました。
WordPress管理画面でURLを変更
「設定→一般」を表示
URLを変更します。httpの後ろに「s」を追加してください。追加したら変更を保存しておきます。
内部リンクの文字列httpをhttpsに置換する
既にサイトに記事や画像を追加している場合、記事や画像のURLはhttpのままです。これを解消するために、プラグイン「Search Regex」を使用します。
インストールして有効化します。
「ツール→Search Regex 」へ進みます。
黄色くなっている部分に置換するURLを設定します。基本的にはこの2箇所を設定するだけでOKです。
各項目の内容は以下のようになっています。必要であれば設定してください。
・Source :参照先
・Limit to:置換する文字列の件数の上限を設定できます。
・Order By:「Ascending」が昇順、「Descending」が降順
・Search pattern :検索したい文字列を指定
・Replace pattern:置換後の文字列を指定
・Regex:設定不要
文字列の設定が完了したら「Replace」を押します
検索した文字列、置換後の文字列が順番に表示されます。問題がなければ「Replace & Save」を押して置換します。
Simple 301 Redirectsの設定
このプラグインを使用することで、httpのままのURLからアクセスが有っても自動的にhttpsのURLにリダイレクトしてくれます。
.htaccessファイルを編集する方法もありますが、こちらのほうが簡単なのでプラグインを使って設定します。「インストール→有効化」します。
赤枠の部分を設定して、変更を保存をクリック。左がhttp、右がhttpsのURLです。
おつかれさまでした。サイトを開いて鍵マークがついていれば、SSL化の作業は完了になります。
付いていない場合は次の項目をチェックしてみてください。
鍵マークが表示されていない場合
!マークが表示されている場合、どこかにhttpのままになっているリンクがあります。その場合は次の項目をチェックしてみてください。
・サイドバーウィジェットに設定した「テキスト」や「カスタムHTML」に含まれるURLをチェック。
・ヘッダーロゴ画像のURLをチェック
この2箇所をチェックして何もなければ。次の方法を試してみてください。
サイトを開いてデベロッパーツールを開きます。「Chrome」の場合ここから起動できます。「右上のマーク→その他ツール→デベロッパーツール」
httpに置換されていないURLが表示されます。この場合iphonetools.jpgのURLに問題があるようです。URLクリックするとどの画像なのかがわかります。
警告が出ているURLを修正します。消えれば以上で完了です。
まとめ
SSL化の作業は「エックスサーバーのサーバーパネルでの設定」、「プラグイン」だけで対応できるのでまだ対応していない方の参考になればうれしいです。
記事数や画像が少ない、ブログを始めてからできるだけ早い段階で対応しておいたほうが楽だと思いました。
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